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川名部 新 院長

SHIN KAWANABE

内科、糖尿病、内分泌の専門医による、温かみのある地域密着型医療のクリニック。「武蔵新城駅」徒歩1分

聖マリアンナ医科大学卒業。同大学病院では代謝内分泌を主として、糖尿病や生活習慣病を専門に経験を重ねる。2023年4月より『おばな内科クリニック』を継承し、院長を務める。認定内科医・指導医、糖尿病専門医、内分泌専門医の資格取得。

川名部 新 院長

川名部 新 院長

おばな内科クリニック

川崎市中原区/上新城/武蔵新城駅

  • ●内科
  • ●糖尿病内科

喘息でお世話になった先生に憧れて医師の道へ 

川名部 新 院長

小さい頃に小児喘息があって、風邪を引いて苦しいとよく吸入薬を使っていました。その当時に通院していた地元クリニックの先生が優しく対応してくれたことから、人のためになる仕事はいいなと思ったのです。よって、私も人の助けになる仕事がしたいと思い、医師を志しました。もともと父が歯科医師だったこともあり、医療というものは意識していましたね。
聖マリアンナ医科大学卒業後は同大学病院に勤務し、代謝内分泌を主に学んできました。その中で糖尿病、生活習慣病を専門にするにつれて、患者さんと一緒に病気に向き合っていくこと、環境や生活習慣によって患者さん一人ひとりへのアプローチが変わることに面白さを感じています。生活習慣病というのは長く診ていかなければならない病気であるのに、大学病院の勤務では横浜や川崎の病院へ2、3年ごとに移動することが多く、担当医としても患者さんの立場をとっても変わることにもどかしさを感じていて……。
そのような背景もあって、大学で専門医の資格を取ってひと段落した後に、小花先生(前院長)の知り合いからのご縁で、2023年4月より『おばな内科クリニック』を継承して院長を務めることになりました。クリニックでの診療ならば、長く患者さんを診ていけるので魅力を感じていました。さらに、家族ぐるみで来院されたり、地元の商店街の方々もいらっしゃって人間味が溢れていたりと、患者さんとの距離が近いところもいいですね。患者さんとの距離が近ければ近いほど相談しやすく、生活環境も把握できるので、治療に活かせるいいクリニックだなと感じています。

「生活習慣病」の改善は患者さんの興味や生活スタイルにあわせたアプローチを

川名部 新 院長

高血圧、糖尿病、脂質異常症など生活習慣病は医師の力だけでは治すことができず、患者さんの協力が必要です。さらに完治することはないので、一緒に付き合っていけるような方法を見つける必要があります。そのため、患者さんが好きなもの(こと)をお伺いして私がアイディアを出していき、生活習慣病の改善につながるアドバイスや合ったお薬を提案しています。やはり、ずっとがんばり続けることは厳しいことだと思うので、苦しいものになって継続できないよりは、食事制限に限らずある程度のところは少し緩くして、このようなことはやめてみるというように足し引きをし、楽しく長く続けられる提案が大切ではないでしょうか。コントロールをよくしていくことで脳梗塞や心筋梗塞などの怖い病気につながるリスクが減るので、長くいい状態を続けることが非常に大事だと思っています。
実は病気というのは決まったものに対して決まった治療をする、というように既定路線であることが多い中で、生活習慣病では生活のリズムや家族構成などによって、一人ひとり声掛けの仕方や生活指導も異なるのです。たとえば、タクシードライバーが糖尿病になった場合、通り一辺倒の指導はできません。不規則な働き方をするため、買い食いも多くなりがちで、患者さん自身の生活スタイルに合わせて食事管理などの指導や声掛けの仕方も変わっていきます。糖尿病にも実はさまざまな種類があり、同じ糖尿病の人はいないのではないか、と私は思うのです。病名は同じだけれども一人ひとり病気が異なり、アプローチの仕方を変えることで病気が良くなるため、そういったところにやりがいを感じていますね。

内分泌専門医として内分泌疾患の発見にも注力する

川名部 新 院長

大学病院では内分泌について専門的に経験してきたので、好きな分野であり得意でもあります。内分泌はなかなか見つけられないことが多いので、発見から治療までできるクリニックにしたいと考えています。というのも内分泌疾患のある患者さんは少ないのですが、実は患者さんの中に内分泌に関連した病気が隠れているのではないか、といわれているためです。たとえば、高血圧であったときに高血圧だけアプローチしても良くならず、内分泌を改善したら良くなることもあるのです。そのような症例からも実際には身近に内分泌疾患があっても、まだ見つけられていないのではないかと思っています。内分泌の病気は見つかれば治療が早いのですが、見つかるまでに5〜10年くらいかかることもあるので、気付いたときには手遅れになったり、大きな病気につながったりする恐れがあります。だからこそ、当クリニックでは内分泌の病気も見つけられるように力を入れていきたいですね。

患者さんが安心して相談できる、温かみのある地域密着型クリニック 

当クリニックは患者さんと医師・看護師の距離感も近く、友達口調で話すこともあるくらいフレンドリーな雰囲気が特徴です。長期で入院していた高齢の患者さんが退院して当クリニックへ来院したときに、「おかえり!」とみんなで出迎えていたので、患者さんも安心した表情で喜んでいらっしゃいました。ですから、当クリニックは「ホーム」みたいなところであり、患者さん自身も帰ってきて良かったと思っていただけるところが魅力だと感じています。私は2023年4月から就任したのでこのクリニックではまだ新しいのですが、やはり、前院長である小花先生が築き上げた、地域のみなさんに寄り添った温かみのある良い部分を是非とも継承して、いろいろなことを気軽に相談できるクリニックにしていきたいですね。

普段の診療では好きなことや共感できることを共有したいと考えていて、そうすることで患者さんとの間にある壁をある程度下げられると感じるからです。仲良くなって距離が近くなることで、たとえば「実は夜寝る前にお菓子を食べている」と患者さんからいろいろお話ししてくれることも。こちらも指導をしやすくなりますし、結果的には病気の興味にもつなげていきたいと考えています。

これから受診される患者さんへ

『おばな内科クリニック』は「武蔵新城駅」から徒歩1分のクリニックです。糖尿病、生活習慣病は患者さんの生活に密着した病気であり、完治することはないので長く付き合っていかなければなりません。そのため、患者さんのことをよく知って、一人ひとりに合わせた続けやすい治療を提供し、一緒に改善していきたいと思っています。困ったことがありましたら、電車帰り、仕事帰りにでも気軽に相談していただけたらうれしいです。
また、内分泌疾患についても、体重増加や倦怠感などの色々な症状から見つかる場合もあります。お気軽にご相談ください。



※上記記事は2023年4月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

川名部 新 院長 MEMO

糖尿病専門医 /内分泌代謝科専門医

川名部 新 院長から聞いた
『慢性甲状腺炎[橋本病]』

慢性甲状腺炎(橋本病)は20代~50代の女性に多く、不妊の原因にもなる

慢性甲状腺炎(橋本病)は体の中の自己免疫、甲状腺ホルモンが下がる病気です。原因はあまりなく、生まれつきの体質が影響し、ご家族によっては遺伝的に罹りやすい体質かどうかも関係します。年齢は20代~50代の女性に多い病気で、不妊の原因にもなるため、妊娠を考えている方の中で不妊の背景には、慢性甲状腺炎(橋本病)であることも。

甲状腺は代謝をつかさどるホルモンなので、甲状腺が出なくなることで体の代謝が悪くなり、汗をかかなくなったり、体重が増加したり、コレステロールの数値が悪くなったりします。そのため症状は、脈が遅くなったり、眠気が出たり、体重の増加、足のむくみ、認知症のように頭の回転が悪くなったり、脂質異常症にもなったりします。脂質異常症はよくある病気で、慢性甲状腺炎(橋本病)が隠れていることもあるのです。

治療法は採血してもらい、ホルモン投与、投薬すると改善されます。高齢者の方で急に認知症のような症状が出て意欲がなくなりますが、甲状腺のホルモンを補充すると治ることもあります。甲状腺機能が戻ることはないので、チラーヂン(甲状腺ホルモン剤)を補充して、うまくコントロールしていくことになるでしょう。

予防法はなく、何かに気をつければ罹らないという病気ではありません。ですから、慢性甲状腺炎(橋本病)を疑ってきちんと調べることが非常に大切です。

グラフで見る『川名部 新 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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