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木代 眞樹 院長

MASAKI KISHIRO

精神科医による「診療」「カウンセリング」「ショートケア」で地域を支えるクリニック

聖マリアンナ医科大学卒業後、放射線医学教室を経て、臨床医学系神経精神科学教室に入局。長谷川病院では様々な疾患に触れ臨床経験を積み、精神科診療部長、副院長を務める。2007年、向ヶ丘遊園駅近くにきしろメンタルクリニックを開院。

木代 眞樹 院長

木代 眞樹 院長

きしろメンタルクリニック

川崎市多摩区/登戸/向ヶ丘遊園駅

  • ●心療内科
  • ●精神科

幼少期の憧れから医師を目指し、精神科医として多くの経験を積む

木代 眞樹 院長

4歳の時に大きな病気をして1~2ヶ月程入院したことがあり、その頃から医師に憧れを抱いていました。祖母の後押しもあり、聖マリアンナ医科大学へ進み、卒業後は放射線医学教室に入局しました。しかし、読影室で画像を読むことよりも、人と直接接することのできる医療の現場でお困りの方のお役に立ちたいと思い、3年目に臨床医学系神経精神科学専攻に入学し、同神経精神科学教室に入局。大学院医学研究科精神科では研究と臨床に明け暮れました。教育関連病院である三鷹の長谷川病院で非常勤を経て、約5年間常勤医師として様々な経験を積んだ後、2000年に大学に戻り、助手として若手医師の指導にも携わりました。ですが、大学よりも病院での臨床のほうが自分に向いていたんですね。大学に籍を残したまま再度長谷川病院へ出向しました。精神科診療部長、2004年には副院長として診療にあたりました。
向ヶ丘遊園駅近くにきしろメンタルクリニックを開院したのは2007年のことです。それまでの経験を活かし、患者さんにより近い存在としてサポートしてまいります。

精神科全般の症状と発達障害に力を入れた診療

木代 眞樹 院長

前職の長谷川病院では、不眠症や症状が軽い方をはじめ、統合失調症、躁うつ病、重度のうつ病で入院が必要な患者さんの診療を、聖マリアンナ医科大学では認知症の専門医である長谷川教授の元で認知症に関する診療経験を積みました。当院ではその経験を活かし、心療内科、精神科として、幅広い年齢の方の様々な症状に対応しています。
中でも、発達障害に関する治療に力を入れています。最近ではテレビやインターネットでも取り上げられるようになり、お子様の発達障害だけでなく、大人の発達障害も注目されています。一昔前までは専門的な知識が普及していなかったことから、正しく診断ができずに、うつ病、パーソナリティ障害、双極性障害だと思われていたケースも多くありました。発達障害の方は統計的に心の病気にかかりやすいと言われており、現代社会において生きづらさを感じやすい傾向にあります。発達障害に対応していない精神科のクリニックも多い中、当院ではクリニックでの診療以外に、同じ建物内に「きしろ心理相談室」と「ショートケアぶどうの樹」を併設。経験豊富な臨床心理士が在籍し、「診療」「カウンセリング」「ショートケア」の三本柱で患者さんを支えているのが最大の特徴です。
発達障害において、お薬による治療が可能なのは注意欠如多動性障害(ADHD)だけで、自閉症スペクトラム障害や学習障害に対して有効的な薬物療法はなく、心理社会的な治療をおこなう必要があります。また、注意欠如多動性障害においても、お薬を服用することで社会機能の底上げに繋がる方もいますが、薬物による治療だけでは不十分で、根本的な解決には至りません。薬物療法と併用してショートケアのようなプログラムに参加し、トレーニングをおこなうことが望ましいと言えます。患者さんによっては、注意欠如多動性障害、自閉症スペクトラム障害、学習障害など複数の特性を併存しているケースも多く、心理社会的なアプローチによる治療はとても大切で、薬物療法だけに頼らずバランスよくおこなう必要があるのです。

ソーシャルスキルトレーニングを通じて、発達障害をサポート

木代 眞樹 院長

ショートケアと聞くと、ご高齢の方向けのデイケアやショートケアを思い浮かべる方が多いと思いますが、当院と連携している発達障害支援のためのショートケアでは、最大10名のグループでソーシャルスキルトレーニング(SST)をおこなっています。午前もしくは午後に3時間ご参加いただくプログラムで、トレーニングを始める前に、30分程度ウォーミングアップとして、身体や表情をほぐすためのストレッチや簡単なゲームをおこないます。ちょっとしたゲームの中でも、発達障害の特性が出ることがあり、本人の気づきに繋がることも多くあるんですよ。ソーシャルスキルトレーニングでは、例えば「上手な断り方」など、相手に気持ちよく了解してもらいやすいコミュニケーションの取り方を学びます。グループでの活動になりますので、診察では見えない本音やお悩みについて分かることもあり、その都度クリニックと連携をとって治療に活かしています。また、同じお悩みを抱えた方同士が共有できる場所である、ということも大事なことです。15歳以上の方を対象に、お仕事をされている20~30代の方に多くご利用いただいています。発達障害に気が付き、治療を始める年齢が早ければ早いほど、生活する上での社会的スキルやコミュニケーションの取り方などを取り入れやすい傾向にあります。学生の方は、進学や就職に繋がりますので、早い段階でトレーニングをすることをおすすめしています。
当院ではクリニックでの診療やショートケア以外に、大学の学生相談室と連携をとり発達障害の方の支援もおこなっています。社会人になってからも引き続きサポートができるよう、地域医療として、様々な相談ができる窓口として、多くの方にご利用いただきたいと思います。

患者さんに寄り添い、適切な治療で早期回復を

患者さんはお悩みや苦しみを抱えて来院されますので、なるべく早く苦しい状況から解放してあげたいと思いながら診療にあたっています。特に新患の患者さんは、お待たせせずに受診いただけるよう調整しており、初診には最低でも30分~1時間ほどお時間をかけています。その分、再診の患者さんをなるべくお待たせしないようにも努めています。
「精神科にかかると薬漬けにされる…」と思っておられる方も多いようですが、一定の患者さんへは薬物療法が有効的で、お薬の服用を含めて適切に治療をおこなうことが専門医としての役目だと思っています。もちろん多剤の併用はおこなっていませんが、服用を続けているのに薬剤の量が少ないため、症状が改善されないと訴える患者さんも多くいらっしゃいます。これでは服用の意味がなく、患者さんの治療期間を無駄にしてしまうことになります。「お薬は少ない方が良い」という偏見や誤解があるようですが、例えば抗うつ薬など、一定量を超えた使用でないと効果が表れにくいものもあり、症状が改善されない場合には効き目が表れる量までしっかり増量する必要があるのです。
また、中途半端な治療、不十分な回復である「軽快」では復職が上手くいかないケースもありますので、病気や患者さんの重症度に合った治療をおこない、十分に良くする「寛解(かんかい)」を目指すことが大事です。そのためにも、患者さん自身の治療に対する心構えが大切です。ある程度症状が落ち着くまでは一週間に一度のペースで通院いただき、症状が落ち着いてから通院ペースを調整することが、早期回復に繋がる近道と言えます。

これから受診される患者さんへ

初診、再診問わず、できる限り患者さんのリクエストにお応えし診療することで、多くの方にご利用いただきたいと思っています。より専門性の高い治療、範疇を超える治療、または入院が必要な患者さんに対しては、適切な病院をご紹介していますので、安心してお越しください。また、併設しているショートケアでは、どんなプログラムをおこなっているのか、どんなことを解決してくれるのかなどを皆様にご理解いただけるよう、プロモーション動画(https://youtu.be/jFsr0ZdGYQM)を公開していますので、是非ご覧いただきたいと思います。発達障害の中には、誰にでも当てはまり得る特性もありますが、だからといって全てが発達障害とは言えません。普段の生活に支障をきたすなど、気になることがあれば、是非相談に来ていただきたいと思います。

※上記記事は2019年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

木代 眞樹 院長 MEMO

精神科専門医

  • 出身地:東京
  • 趣味・特技:水泳
  • 好きな本・作家:渡辺淳一
  • 好きな映画:プライベートライアン
  • 好きな言葉・座右の銘:ローマは一日にして成らず
  • 好きな音楽・アーティスト:ベートーヴェン
  • 好きな場所・観光地:竹富島

グラフで見る『木代 眞樹 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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