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加茂 力 院長

TSUTOMU KAMO

脳神経疾患を中心に、専門医と地域のかかりつけ医、二つの役割を持つ脳神経内科専門医のスペシャリスト

聖マリアンナ医科大学医学部卒業後、デンマーク コペンハーゲン大学へ留学。帰国後、聖マリアンナ大学医学部付属病院第2内科医長、同大学横浜市西部病院神経内科部長を歴任。川崎市立多摩病院神経内科部長を経て、登戸内科・脳神経クリニックを開院(登戸駅より徒歩2分)。

加茂 力 院長

加茂 力 院長

登戸内科・脳神経クリニック

川崎市多摩区/登戸新町/登戸駅

  • ●内科
  • ●脳神経内科
  • ●リハビリテーション科
  • ●循環器内科

大脳生理学への興味から医学の道へ

加茂 力 院長

もともと私は工学部の学生で、コンピューターに関する勉強をしていたのですが、大脳生理学についての本を読み、次第に医学に興味を持つようになりました。医師の道を目指すべく転身。聖マリアンナ医科大学の門を叩きました。
専門として学んだのは神経内科(現在は脳神経内科に統一)です。神経の病気は、ここの神経がおかしくなると体に麻痺がでる、といったロジックがしっかりとしているのが特徴です。診察から倫理的に診断を指定し、検査により確定するプロセスに魅かれた理由の一つです。工学部で論理的な思考を学んだことは、医学を学ぶ上でとても役に立ちましたね。大学卒業後は、宇宙医学をテーマとしてデンマークのコペンハーゲン大学へ留学。帰国後は聖マリアンナ大学医学部付属病院第2内科医長、同大学横浜市西部病院神経内科部長などを歴任しました。その後関連病院の一つである川崎市立多摩病院の立ち上げに参加。神経内科部長を経て、登戸内科・脳神経クリニックを開院しました(JR南武線・小田急線「登戸駅」徒歩2分)。

かかりつけ医、専門医としての2つの役割

加茂 力 院長

登戸を開院先に選んだのは、以前の勤務先である川崎市立多摩病院が近く、地域になじみがある場所だったからです。連携しやすいことも理由の一つですね。
当院では神経系疾患を専門とし、地域に密着した最適な医療を提供することを目標としています。診療科目は風邪などの一般内科から、脳卒中やパーキンソン病、レビー小体型認知症など神経系の疾患まで対応しています。地域のかかりつけ医としてのゼネラリストという役割と、専門医としてのスペシャリストという2つの役割を持って診療をおこなっています。
開院して7年余りになりますが、地域の方や周囲の医療機関に認知していただいたこともあり、現在では患者さんの9割ほどは神経系の疾患をお持ちの方です。専門的な神経の病気で日頃お悩みの方に対して、日常の診療やリハビリ、体調を崩したときの診察をすることがほとんでですね。
ドップラーエコーや心電図、レントゲンなど基本的な検査と診療で病気の初期症状から対応していますが、CTやMRIなどより詳しい検査や入院診療が必要な場合には、近隣の川崎市立多摩病院を始めとして高度医療機関との連携した治療も可能です。
院内は、ゆったりとした待合室から、診察室、リハビリテーション室まで全てバリアフリーに対応。お体が不自由な方も移動のストレスがありません。車いすに乗ったままリハビリをおこなうことも可能です。専門性を持つかかりつけ医として、患者さんの生活の質や健康維持のお手伝いができればと思っています。

お子さんからご高齢の方まで対応、専門性の高い神経内科

加茂 力 院長

私の専門である神経内科では、脳卒中の方から神経難病といわれるパーキンソン病、脊髄小脳変性症、認知症疾患であるアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症などの診療をおこなっています。脳卒中の方の治療は、生活習慣の管理や難しい後遺症に対するリハビリなど、急性期を過ぎた退院後のケアが主な治療です。
神経難病の場合には、初期の診断、検査からリハビリ、生活指導全般までおこなっています。今では患者さんや周囲の医療機関の理解も進み、当院がパーキンソン病を専門に扱えることを知ってくださっています。個人で調べて受診にくる方や、近隣のドクターからのご紹介で受診される方も多くいらっしゃいます。近隣の県や、遠く石垣島からいらしたこともありましたね。
今は神経難病の治療も研究が進んでいます。例えば、以前は難しいという認識だったパーキンソン病も、今では治療のガイドラインも作成され、20年程前と比べると数多くの薬が開発されました。10年、20年といった長期での治療計画も可能になり、天寿を全うできる病気になっています。
ただ、身体機能の減退を伴う病気ですので、長期間療養するには、医療だけでなく同時に介護も進めなければなりません。当院では医療と同時に介護も提供して、総合的なケアをおこなっています。
また、神経疾患では片頭痛やてんかんをお持ちのお子さんがみえることもあります。お子さんに関しても良い薬が開発されていますので、幅広い年代の方の神経疾患に対応していきたいですね。医療と介護を連携して地域で患者さんをサポートしていくという地域包括ケアシステムという仕組みも開始されています。医療の知識がある介護従事者を育生するために地域の方と一緒に勉強会なども開催しています。

患者さんの症状に合わせ、訪問リハビリもおこなう

今、多くの病院では、脳卒中発症後すぐの急性期のリハビリはおこないますが、外来でのリハビリはおこなわない所がほとんどです。外来で、脳卒中を含めた神経疾患のリハビリに対応している所は非常に限られています。例えば脳梗塞を発症した場合、最初の2週間のリハビリを大きな病院でおこない、その後回復期リハビリをおこなう病院に転院し、最長6か月間おこなえます。しかし、その後のサポートについては介護保険でのリハビリになります。
ただ、介護のリハビリは集団でおこなうのが基本です。脳神経に関する病気は、脳卒中のリハビリとパーキンソン病のリハビリでは内容が違うため、個別に対応することが必要不可欠です。ですから、当院では外来専用のリハビリに対応し、脳卒中の回復期以降で高次脳機能障害ある複雑な疾患の患者さんへのリハビリや、パーキンソン病の歩行障害や姿勢異常などの症状が見られる方に向けた治療をおこなっています。現在リハビリの90%以上は、神経疾患の患者さんです。
しかし、中には症状が進み治療に通えなくなる方もいらっしゃいます。当院では訪問介護ステーションも併設していますので、訪問リハビリにも対応。医療から介護まで幅広く対応が可能です。身体機能をよくしてあげることで認知機能も保たれますので、体を動かしてもらうことから患者さんの生活の維持を守っていければと思います。

これから受診される患者さんへ

患者さんの中には開院時から通って下さる方もいて、徐々に高齢化が進んでいます。今後はご高齢の方も増えてきますので、医療と介護連携である地域包括ケア充実させたいと考えています。
現在力を入れているのは、訪問看護ステーションの活動です。パーキンソン病のリハビリは脳卒中のリハビリと全く異なり、リハビリ従事者も知識がないことが多く、パーキンソン病のリハビリテーションプログラムを教育したスタッフにより訪問リハビリを実施しています。ですから今目指しているのは、地域の総合診療医と協力して、通院できない方の訪問診療を依頼し、パーキンソン症状については当院が診療をおこなうという体制を築くことです。当院が中心になり、最適に患者さんをサポートしていければと思っています。
パーキンソン病では手足がふるえる、動きが遅くなる、筋肉が硬くなる、体のバランスが悪くなるといった症状が現れるのですが、これはパーキンソン病特有のものではありません。病気の中には認知症を始め、他にもパーキンソン症状が現れるものもあります。動作に時間が掛かるようになった、手足がふるえるなどの症状のほか、上手く歩けなくなった、立つ時歩く時のバランスが悪くなった。といった初期症状が見られることや、便秘や夜中に寝ぼけが、起こったり、匂いが分からなくなる臭覚障害や味覚障害が見られることもあります。
レビー小体型と呼ばれる認知症では、夜中の寝ぼけや、朝起きた時に亡くなった方の姿が見える幻視といった症状がみられることがあります。全ての方に同じ症状がでるわけではありませんが、かかりつけ医などを受診しても理由が分からない場合には、早めに受診ください。神経疾患の病気は良い薬も開発され、早期に治療を開始することで日常生活を問題なく送ることも可能です。ちょっと気になったということでもかまいません。まずはお気軽にご相談ください。

※上記記事は2018年7月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

加茂 力 院長 MEMO

神経内科専門医

  • 出身地:東京
  • 趣味・特技:読書、宇宙医学
  • 好きな本・作家:ビジュナリーカンパニー(ジム・コリンズ)ジェリーポリス、下町ロケット(池井戸潤)、天使と悪魔(ロバート・ラングドン)
  • 好きな映画:オデッセイ(アンディ・ウィアー)
  • 好きな言葉・座右の銘:天は乗り越えられない試練は与えない
  • 好きな音楽・アーティスト:松任谷由実「ひこうき雲」
  • 好きな場所・観光地:渋谷区笹塚、コペンハーゲン

グラフで見る『加茂 力 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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