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浅利 知輝 院長

TOMOKI ASARI

薬物療法からサイコセラピー、東洋医学まで
さまざまな手法で中道のメンタル医療を追求する

東京大学医学部医学科を卒業後、同大学附属病院精神科で研修。国立国際医療研究センターで内科、麻酔科、産婦人科などを1年半研修後、同センター、福井記念病院で精神科医としての研鑽を積む。その後母校にて、機能的MRIを用い心理検査の神経基盤を研究。福井記念病院での常勤医師、EMDRサロン五反田開設を経て、2018年、マディヤーマ・メンタルクリニック川崎を開院(京急川崎駅から徒歩1分、JR川崎駅から徒歩3分)。 

浅利 知輝 院長

浅利 知輝 院長

マディヤーマ・メンタルクリニック川崎

川崎市川崎区/駅前本町/川崎駅

  • ●精神科
  • ●心療内科
  • ●内科

心と体、人について多角的に学び、診療へ生かす

浅利 知輝 院長

私はもともと心理学や哲学に興味があり、人間の脳や心のメカニズムに迫りたいという気持ちがありました。医師や心理学を選んだのはそうした気持ちがきっかけですね。
大学を卒業した当時は、まだ今のような初期研修制度はありませんでしたが、内科など他の科の知識も必要になるだろうと考え、新宿にある国立国際医療研究センターで研修医として勤務。1年半の間、内科、麻酔科、産婦人科など複数の科で医療に携わりました。その後勤務した精神科では、お体の慢性疾患や急な体調不良を訴える入院患者さんも多く、研修医時代に学んださまざまな知識や経験が診療の際とても役立ちました。専門分野として精神科を選んだのは、心だけでなく、体も含めてトータルに患者さんを診療できる点に魅かれたからです。あまり専門的に分化したくなかったのです。その後、母校で脳の研究をしている神経生理学の教室に所属し、MRIを使って心理検査時の脳の機能を測定する研究に携わりました。2007年からは、三浦市にある福井記念病院で精神科に常勤医として勤務。同時にさまざまなサイコセラピー、東洋医学的療法についても学びました。2017年からは品川区の五反田でセラピールームを開設し、EMDRなどのトラウマ療法を実践してきました。これまでおこなってきた薬物療法・サイコセラピーの経験を統合して患者さんの治療に生かしたいと思い、2018年、マディヤーマメンタルクリニックを開院しました(京急川崎駅から徒歩1分、JR川崎駅から徒歩3分)。

薬物療法からセラピー、心理療法まで患者さんに合わせた治療

浅利 知輝 院長

クリニックのある川崎はJR京浜東北線・東海道線・南武線、京急線などが乗り入れている交通の要所です。羽田空港へも近く、さまざまな方法でアクセスが可能な地域です。患者さんの通いやすさを最優先したかったので、この場所を選びました。当クリニックの患者さんは近隣の方以外にも、トラウマ療法を受けるため埼玉や千葉などのほか、遠方から飛行機でくる方もいらっしゃいます。また、政令指定都市でもあるので、より多くの患者さんのご相談にのれることも選んだ理由の一つですね。
院内は居心地のいい、安全感のある空間を目指しました。待合室・診察室ともに温かみのあるフローリングの床で統一。診察室はお話ししやすいように、カフェのような丸テーブルを採用しています。遮音性に優れた壁を採用していますので、プライバシー面でも安心していただけると思います。
当クリニックでは薬を使用した治療だけでなくセラピーやカウンセリングによる治療も重視しており、両方に軸足を置いた治療をおこないます。お薬がメインで治療できる方は投薬治療を、薬だけでは改善が難しい患者さんには心理療法や身体志向的なセラピーを積極的に活用するなど患者さんの症状を見極めて、一番適切と思われる治療をおこないます。
クリニックでは、「個人へのアプローチとシステム(環境)へのアプローチ」「薬物療法と非薬物療法」「西洋医学的アプローチと、東洋医学的アプローチ」「認知的アプローチと身体志向アプローチ」、この4つのポイントについて、バランスを重視した治療をおこなっています。「個人と環境」については後で述べますが、ほかの3つのポイントに関しては、薬・セラピーや心理療法など今まで私が学んだ経験やスキルを元にしたアプローチ方法です。
当クリニックはさまざまな視点から治療をおこないますので、多くのメンタル疾患に対応可能です。うつ病やパニック障害、統合失調症や認知症といった世間でも知られている病気から、解離性同一性障害(いわゆる多重人格)など、一般のメンタルクリニックでは対処が難しい症状でも対応しています。
診療の流れとしては、診察をして薬物療法でよくなる見込みがありそうであれば積極的にお薬をおすすめします。しかし、トラウマが問題になっているのであれば、薬だけでは解決が難しいので、心理療法も同時におすすめします。心理療法には60分から90分という時間が必要です。症状により変わりますが、月1回から2回の施術を受ける方が多いですね。患者さんに合わせたオーダーメイドの治療を組み立てるのが当院の特色といえます。

EMDR療法など各種の心理療法でトラウマからの解放を目指す

浅利 知輝 院長

当クリニックでは患者さんの生まれと育ちの両面に目を配ります。そして、環境から受けたネガティブな影響を乗り越える方法として重視しているのが、トラウマへの治療です。トラウマとはその方の人生にネガティブな影響を及ぼすショックな体験、たとえば暴力や性被害、虐待、いじめ、事故、災害などがあげられます。トラウマになる体験は千差万別で、犯罪的な暴力被害にあった方もいれば、レイプなどの性被害を訴える方もいらっしゃいます。また、ほかにも多いのが心理学用語で愛着と呼ばれる親との関係に問題を抱えた方です。これは親に受け入れてもらった実感がない、甘えた記憶がないなどの生育環境に由来する問題です。虐待とまでいかなくても親との相性の悪さが人生にネガティブな影響を及ぼします。
こうした体験をした方は考え方がネガティブになるだけでなく、体の感じ方にまで影響が現れることもあります。苦痛な場面が何度も思い起こされる、フラッシュバックという症状にさいなまれる方もいらっしゃいます。そういう症状に対する治療では薬物療法だけでは効果が期待できません。そこで当クリニックが取り入れているのが、非薬物療法です。ヨガやマインドフルネス、ブレインジムといったエクササイズからEMDR、自我状態療法といったセラピーまでさまざまなバリエーションがあります。
その中でも一番おこなうことの多いのがEMDR療法です。これは五反田で開いていたセラピーサロンで使用していた治療法。嫌だと感じるトラウマのもとになった記憶を思い浮かべながら、目を動かしてもらったり、ヘッドホンをしてもらい、左右交互に音を鳴らしたりします。
その場面について患者さんと話をしながらおこなっていくのですが、次第にトラウマの記憶が嫌な記憶ではなくなっていくという効果があります。過去のことを思い出しながら、目を動かす、音を聞くなど、感覚を通して現在のことにも軸足を置くことで、神経のネットワークが活性化されて、ネガティブな記憶がポジティブな記憶と繋がっていき、新しい記憶のネットワークが形成されると考えられています。嫌な記憶が消える訳ではないのですが、思い起こしてもそんなに苦痛ではなくなってしまう、捉え方がいつのまにか変わることによって気持ちが楽になるのです。患者さんがあまり苦痛を感じることなく症状が改善できるということが一番のメリットです。他のクリニックでは、臨床心理士の方がおこなうことも多い治療ですが、重要な治療のため、当院では私が施術しています。もちろん、女性の患者様で御希望があれば、女性の心理士が対応することも可能です。

環境へのアプローチや東洋医学的療法で体への癒しも

近年問題になることの一つが、セクハラやパワハラなど職場や社会など環境との関わりの中で生じる問題です。先ほど申し上げたトラウマの問題にしても、親との愛着が問題の原点であれば同様に環境に影響されているといえます。環境が大きな要因になっている場合には、患者さんだけと向き合っていてもなかなか事態は好転しないことが多いものです。例えば親子の葛藤が原因になっている場合、親御さんのほうにも介入しなければなりませんし、サラリーマンの方がうつ病になってしまった場合には職場の上司の方とお話をすることもあります。その方にとり、どういった職場環境がふさわしいかなども含めて介入をします。また、患者さんご本人の承諾が得られれば、患者さんも交えてお話をうかがうこともあります。そういった場合、必要があればこちらから連絡することもありますし、逆に困っている企業の方からご連絡いただくこともあります。
また、メンタルな病気は気持ちの落ち込みや眠れない…など心理的な症状以外にも腰が痛い、頭痛がするなど体の不調として現れることもあります。当クリニックでは西洋的治療のほかにもタッチフォーヘルスや思考場療法(TFT)という東洋医学的治療も取り入れています。西洋的な治療とはまた違った効果があるこれらの方法では、ハリなどは使わずにツボを刺激するばどして「気」の流れを整えます。内科や整形外科で異常がありませんと診断される痛みや不快感でも、改善することが多いですね。それとは逆に心の問題だと思っていたものが体が原因であったり、体のだるさがあるので良く調べてみたら貧血だったということもありますので、当クリニックでは診療の際、体の問題も軽視しないようにしています。不調の原因が体にある場合でも適切な医療機関をご紹介しますのでご安心ください。

これから受診される患者さんへ

当クリニックの名前の「マディヤーマ」という言葉はサンスクリット語で「中道」という意味を持っています。これは私が診療の際の大切にしていることです。メンタルな病気の場合、周囲は「あの人は怒りっぽいからダメ」「大酒のみだからいけない人」など、いい、悪いの物差しでその人を判断しがちです。しかし診察の際には、患者さんのお話を偏りのない立場でお聞きすることがとても大切です。ですから私は常に中道の精神で患者さんに接することを念頭に置いて、特別なレッテルを貼らず、患者さんの言っていることをそのまま受け取ることを心がけています。
テレビやインターネットでさまざまな情報が広がったお陰もあり、最近はホームページなどを見て20代など若い方がメンタルクリニックを気軽に受診されることも増えました。しかし、まだまだ受診をためらってしまう方も少なくありません。中には受診をしたけれど、きちんと向き合ってもらえなかったという方もいらっしゃいます。
当クリニックではメンタル関係のお悩み全般に対応しています。特に過去のトラウマの問題について専門的に扱っています。社会の中で生きづらさを感じている、人に言えないような心の傷や痛みを抱えているなど、心の不調で悩んだらまずはご相談ください。ほかの医療機関で嫌な思いをされた方も大丈夫です。勇気を持ってきてください。中立的な立場でお話をお聞きします。また、原因が分からない体の不調が続いている、通院しているけれどなかなかよくならない、など体の不調でお困りの方もお力になれるかもしれません。当クリニックは京急川崎駅から徒歩1分、JR川崎駅からも徒歩3分と通いやすい場所にあり、事前にインターネットでの予約も可能です。どんな症状でも拝見しますので、まずはお気軽にご相談ください。

※上記記事は2018年5月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

浅利 知輝 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味:スキューバダイビング、テニス、スノーボード、ヨガ
  • 好きな本・作家:哲学書
  • 好きな映画:アクション、ホラー、サスペンス
  • 座右の銘・好きな言葉:中道
  • 好きな音楽・好きなアーティスト:ロック、ボサノバ
  • 好きな場所:映画館、公園

グラフで見る『浅利 知輝 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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