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詫摩 哲郎 院長

TETSUO TAKUMA

一般内科・小児科・糖尿病・内視鏡など幅広い分野で地域の方々の健康を守っていく

昭和大学医学部卒業。同大学医学部大学院修了後にアメリカの『RPMI』に留学。1996年に『たくま幸クリニック』を開業(JR横須賀線「新川崎駅」より徒歩20分)。現在に到る。

詫摩 哲郎 院長

詫摩 哲郎 院長

たくま幸クリニック

川崎市幸区/小倉/新川崎駅

  • ●内科
  • ●小児科
  • ●糖尿病内科
  • ●内視鏡内科
  • ●訪問診療

医療空白地帯にクリニックを構えて、二十数年

詫摩 哲郎 院長

大学卒業後、初めから臨床医を目指すため昭和大学病院第一内科に入局しました。その後救急の手段習得のために麻酔科などでも研修。卒後3年目から大学院に入学したため生化学教室で医学博士号を取得したのちアメリカに渡りました。ニューヨーク州にバッファローという街があります。そこにロズウェルパーク記念研究所(RPMI)という、世界で初めてがんの研究を手掛けたところがあるんですね。自分はそこで主に白血病細胞の分化誘導に関する研究に携わりました。このように一時研究畑に籍をおきましたが、帰国後は医師として、臨床の現場に戻る事にしました。
帰国後、昭和大学藤が丘病院の糖尿病・代謝内科に入局し、放射線科や小児科などもローテイトして将来の開業のためにより実践的な臨床を学びました。その後、千葉県の亀田総合病院、川崎幸病院で勤務医を務め、1996年に『たくま幸クリニック』を当地に開設するにいたったのです。
開業場所を選定するにあたっては、幸病院の院長であった小野先生からの勧めがありました。当時、この辺りは医療のちょっとした空白地帯だったんですね。特に小児科はまったくなかったものですから、専門である一般内科・糖尿病内科・内視鏡内科に小児科を加え、幅広く患者さんを診ていくことを始めました。

主訴だけではなく、全身を丁寧に診ていくことを心掛けて

詫摩 哲郎 院長

どれだけ忙しかろうとも、全身を診るということを心掛けています。主訴となる症状はもちろん拝見しますが、それ以外に何か見落としがないように、くまなく診ていくということが大切なのです。
たとえば、風邪だと思っていたものが、横になってもらって診ていくと、脾臓がすごく腫れていて、脾膿瘍という病気だったということもあるのです。発熱があると、みなさん風邪だと思われるのですが、必ずしもそれに当てはまらないということがあるんですね。脾膿瘍は稀な病気ではありますが、そのほかにも胆嚢炎であるとか、風邪と勘違いしやすい病気は存在します。重大な事態となることを防ぐためにも、あらゆる可能性を考慮し、落ち着いて全身を丁寧に診ていくということを心がけています。

オーダーメイドの糖尿病治療

詫摩 哲郎 院長

あらゆる病気を拝見していく中で、特に注意して拝見しているものとしては、私の専門である糖尿病等、内分泌疾患ということになるでしょう。
意外に思われるかもしれませんが、ご高齢の方に糖尿病が見られるというケースは多いものなのです。これは遺伝的なものもありますが、内臓の機能が老化とともに衰えていくことも1つの要因として考えられますし、また、昨今取りざたされることの多い、サルコペニアが関与しているケースもあります。サルコペニアは、加齢による骨格筋量の低下と定義されているもので、これに肥満が合併するサルコペニア肥満になると、代謝の状態が著しく低下し、糖尿病が顕在化してくることがあるのです。
糖尿病の治療においては、運動と食事がキーとなりますが、中でも食事が大切になります。といいますのも、食事については、皆さんそれぞれで捉え方が異なるからなんですね。たとえば、コーヒー牛乳を毎日1本、ポテトチップスも毎日1袋。そんな食生活を送っていても、ご当人にしてみれば、それを“普通”と思われていることがあります。診察では、そうした食生活の問題点を洗い出し、改善に向けて考えを改めていただくアプローチが必要になるのです。そのアプローチの1つとして、栄養士さんに2名来ていただき、聞き取りをおこなってもらっています。1人につき1時間。徹底的に生活習慣をチェックしていきますが、食生活がきちんと送れるようになることで、症状の改善が見られるケースが多々あるのです。
糖尿病の治療は、オーダーメイド治療と申してよろしいでしょう。太り気味なのか、痩せているのか。運動を常にされているのか、していないのか。病気への理解は十分かどうか。これに年齢も考慮し、その人の状況に合わせてお薬等も処方していくことになります。状況が常に変わっていきますから、無理のないように治療をカスタマイズしていき、深刻な合併症を引き起こさないよう見守っていくことが大切なのです。

胃・大腸の内視鏡検査も実施

クリニックでは、胃と大腸の内視鏡検査をおこなっています。胃については200程度、大腸が50と、合わせて年間で250の検査をおこなっている換算になるでしょうか。このうち胃の検査では、鼻から管を入れる経鼻内視鏡を導入しています。検査を受けられた方の中には、「苦しいから二度とやりたくない」という方も見受けられます。経鼻内視鏡を導入したのは、こうした心理に陥ってしまうことを避けなければならないという思いからで、少しでも楽に検査を受けていただけるよう努めています。昨今は自治体の健康診断で内視鏡検査が扱われるようになってきていますので、症状がある方はもちろんのこと、そうした機会も上手に活用していただければと思います。

当クリニックではまた、訪問診療もおこなっています。訪問診療専門のクリニックとは違い、いつでも24時間駆けつけるというわけにはまいりませんが、特にずっと診てきた方については、望まれるならば行って差し上げたいと考えています。患者さんやご家族のお考えもあると思いますが、ずっと同じ人に診てもらいたいとお思いの方もいらっしゃるわけで、そうした方々の期待に添えるようにこれからも続けていきたいですね。

これから受診される患者さんへ

専門である糖尿病に関係することは出来るだけのことをさせていただいていますが、一方で家庭医としても、私に出来得る限りのことをさせていただきます。病状が少しでも楽になり、患者さんが元気になってくれることが私の1番のやりがいであり、それを励みとして、これからも地域の家庭医としての責任を果たしていきたいと思っています。

※上記記事は2018年12月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

詫摩 哲郎 院長 MEMO

総合内科専門医 /消化器内視鏡専門医 /糖尿病専門医

  • 出身地:大分県
  • 趣味・特技:合気道、抜刀
  • 好きな本:時代物
  • 好きな画家:笹倉鉄平
  • 座右の銘:「後悔しない事」
  • 好きな音楽:ジャズ
  • 好きな場所:赤坂宿(東海道)

CLINIC INFORMATION